listen feel and draw vol.4

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熊をご馳走になる!

みなさん こんにちは。

Kazunori Oの友達のよしなりと申します。

僕は今 長野の山間に住んでいますが、先日 熊の肉を分けて頂き、ン10年振りに熊肉を味わせて頂きました。

調理はプロの兄がやってくれて、塩、胡椒、醤油、ニンニク、生姜、梨、胡麻油、ゴマを合わせたタレに、熊肉を数時間漬け込んで 焼いて頂きました。

部位は ロースとバラとハツで、臭みは若干ありますが 気にならない程度。

肉質は 記憶よりも柔らかく、クセのない味でした。

聞いてみると、その日にしめたばかりの子熊だそうで、柔らかいのも 納得です。

タレの味は まさしくジンギスカンで、臭みのある肉には 適しているとの事。

ただし、塩 胡椒だけでも美味しいそうです。

熊肉、美味しく頂かせて頂きました。ご馳走様でした。

地元の祭りで、兄が 仲間にも熊肉を振舞って 喜んでいただけた様です。

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心惹かれるアイヌ

僕はアイヌが好きです。

アイヌは、日本の北海道を主な居住圏とする先住民族です。

初めて アイヌ文化に触れたのは、小学生の頃 コロボックルというアイヌの伝承に登場する小人のお話を読んだ時です。

お話の内容は よく覚えていませんが、人間と小人が交流するという メルヘンチックな世界観が大好きでした。

また、アイヌの民族衣装のデザインが大好きです。

渦巻きや星の形の紋様が施されていますが、そこに生命力や 自然や宇宙との繋がりが感じられて、とても心惹かれます。

だからでしょうか? 理由は良く分かりませんが、熊肉を頂いていて、何故かアイヌの事が頭に浮かんで来ました。

早速、熊とアイヌについて調べてみました。

調べてみると、アイヌの宗教はアニミズムだという事が分かりました。

アニミズムとは、動植物から道具、天候、病に至るまで、すべてのものに霊が宿るという信仰の事を言います。

伝承や紋様は、それらが生まれた地の文化や思想や信仰の元に作られています。

アイヌの伝承や紋様にも、その背景であるアニミズムが現れています。

もしかしたら、滅多に食べる事の出来ない 大自然の恵みである熊肉を頂いた時に、アイヌの事が思い浮かんだのは、アニミズムの自然や万物を敬い 感謝する思想と、自分の思いがシンクロしたからかも知れません。

熊とアイヌ

アイヌでは ヒグマは最も位の高い山の神で、キムンカイ(山の神)と呼ばれていて、神様が人間に会いたくて、熊に姿を変えてこの世に現れているのだそうでです。

また、熊の毛皮や肉は すべて人間のためにお土産として持ってく来るものと考えられているそうです。

熊の毛皮はとても丈夫で暖かく、熊の肉は 蛋白で腹持ちしない鹿の肉と比べて 腹持ちが良いそうで、アイヌが山に入る際には、弁当として熊の干し肉を持っていったそうです。

また 熊の胆のうは、アイヌの間でも 胃腸薬として古くから珍重されていたそうです。

アイヌには イオマンテ(熊送り)という儀礼があります。これは ヒグマなどの動物を殺して、その魂であるカムイを神々の世界に送り返す祭りのことだそうです。

イオマンテは、人間が動物と向かい合って生きながら、その命を頂いていくという事に対する感謝の儀式であり、礼儀なのだそうです。

僕も、普段から肉が大好きで 頂いていますが、アイヌの様に 命を頂いているのだという事を忘れずに、感謝をして頂いていきたいと 改めて思いました。

魂のトンコリ奏者 OKIさん

さて、今回の「聴いて 感じて 描くのコーナー」(アーティストさんの曲を聴いて、浮かんできたイメージをイラストに起こすという企画です。)では、そんなアイヌをリスペクトして、アイヌ民族出身のミュージシャンであり、音楽プロデューサーであるOKIさんの2005年リリースのアルバム「トンコリ」から”Tonkori in The Moonlight “を取り上げたいと思います。

OKIさんはこれまでに ソロでは6枚、自身が取り組んでいるプロジェクトの一つ OKI DUB AINU BANDでは4枚のアルバムをリリースしています。

OKI DUB AINU BANDでは2005年以降、アジア、アメリカ、ヨーロッパなど世界各地をツアーし、世界最大規模のミュージック・フェス”WOMDO”にも3回出演しています。

今回取り上げるアルルバムのタイトル、トンコリとは、アイヌに伝わる伝統的な弦楽器の五弦琴(三弦や六弦のものもある)の事です。

ギター等と違ってフレットがなく、鍵を指板に押し付けて音を変えることもないので、基本的には弦の数しか音は出ません。

個人的には トンコリの優しい音色を聴くと、自然や大地、幽玄さや懐かしさなどを感じます。

”Tonkori in The Moonlight “を描く

それでは ”Tonkori in The Moonlight “聴いてみます。

曲は リードを担うトンコリと、リズムを刻むトンコリのみで進んでいきます。

月夜の山野をアイヌになって歩いているイメージが湧いてきます。

明るい満月が大地を照らし、草木も静かに 息をしています。

自然に包み込まれ、心も安らぎます。

清々しい夜です。

遠くでフクロウが鳴いています。

ダブ処理が施されたトンコリの音色が、月夜を より幻想的にさせます。

歩き続けていると 空気が少し変わりました。

張り詰める静寂。

ガサ

キムンカイ(熊)です。

今夜は不思議な夜です。

何故でしょう。

畏れはありますが、恐れはありません。

こんなイメージが湧いてきました。

みなさんも是非一度 トンコリの音色に包まれてみてはいかがでしょうか。

自然と繋がっている感覚を覚えて、癒されるかも知れません。

それではみなさん この辺で。

良い日々を過ごされます様に。

                                                 よしなり

released song

https://linkco.re/ZQuGzgde[:]

https://music.youtube.com/watch?v=xmoR5P5AJUs&feature=share

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